また会えたね!250万乙女に捧ぐりぼん特別展を詳細レポ、原画も付録も大集合
りぼん(集英社)の展覧会「特別展 りぼん 250万りぼんっ子▼大増刊号」が、本日7月18日に東京・新宿タカシマヤにて開幕した。本記事では展示内容を詳細にレポートするため、ネタバレを見たくない方はご注意いただきたい。
1990年代にりぼんに掲載されていたタイトルを中心に、11作家16作品の原画約120点を展示する本展。エントランスではまず、最高部数255万部を記録した1994年2月号の特大パネルを中心に、ずらりと並んだりぼんマスコットコミックスや、りぼん本誌が来場者を出迎える。そして足を進めると各作品のコーナーが続き、作者のコメントが添えられたモノクロ原画、カラー原画のほか、作者所蔵のグッズや直筆ラフなど貴重な資料も並べられた。最初に展示されているのは小花美穂「こどものおもちゃ」。そして椎名あゆみ「あなたとスキャンダル」「ベイビィ★LOVE」、池野恋「ときめきトゥナイト」、水沢めぐみ「姫ちゃんのリボン」と続いていく。
彩花みん「赤ずきんチャチャ」のコーナーでは、リーヤを再現した「ふあふあリーヤ」がお出迎え。並んで写真を撮ってみては。そしてさくらももこ「ちびまる子ちゃん」の次に待ち受けているのは岡田あ~みん「ルナティック雑技団」。愛咲ルイとツーショットが撮れるパネルも設置されている。かつての誌面に掲載されていたコーナー「ふろくファンルーム」の名を冠したエリアでは、約150点の付録を展示。ノート、レターセット、トランプなど平面のものから、紙製の組み立てタイプの立体物まで、当時のりぼんっ子が夢中になっていた付録の数々がずらりと並べられた。
終盤には一条ゆかり「有閑倶楽部」、柊あおい「星の瞳のシルエット」「銀色のハーモニー」「耳をすませば」、矢沢あい「天使なんかじゃない」「ご近所物語」、吉住渉「ママレード・ボーイ」「ハンサムな彼女」が登場。一条ゆかりのインタビュー映像のほか、吉住が本展のために「ママレード・ボーイ」の遊と光希を描き下ろす様子を収めた作画映像も必見だ。各コーナーでは作家陣が本展のために描き下ろしたイラストも飾られており、紗南ちゃんは「お・ひ・さ!」、姫ちゃんは「みんなー 元気ー!? あたしはかわらず元気!!」、光希は「また会えたね!来てくれてありがとう!」と来場者に呼びかける。かつて共に歩んだキャラクターたちとの再会に、当時の読者は胸が熱くなることだろう。
オープニングセレモニーには、横澤夏子が展覧会グッズのパーカーを着用して登場。展示を鑑賞したという横澤は、「見れば見るほど涙が出る展示会なんて初めて。鳥肌が立ちました。読んでいた頃の自分も思い出して。何時間あっても足りないです!」と興奮気味に語り、「天使なんかじゃない」に憧れて中学生時代に生徒会長になったエピソードなど、少女マンガと共に歩んだ少女時代の思い出を明かした。
展示の内容は一部を除いて撮影可能。併設の特設ショップでは、当時のりぼん付録のデザインで復刻したノートや、ポストカード、Tシャツ、複製原画、マグカップなど多種多様なグッズを販売。本展は新宿タカシマヤで実施された後、10月30日から11月10日まで京都・京都タカシマヤ、2020年1月下旬より長野・ながの東急百貨店、2020年3月14日から5月10日まで佐賀・佐賀県立美術館にて開催。このほかの地方でも巡回展を予定している。
※▼はハートマークが正式表記。
「特別展 りぼん 250万りぼんっ子▼大増刊号」
会期:2019年7月18日(木)~7月28日(日)
時間:10:00~20:00 ※金・土曜日は20:30、最終日は18:00閉場。最終入場は閉場の30分前まで。
会場:東京都 新宿タカシマヤ11階特設会場
料金:(当日)一般1000円、大学・高校生800円、中学生以下無料、(前売)一般800円、大学・高校生600円、(プリント付当日)一般1200円、大学・高校生1000円、(プリント付前売)一般1000円、大学・高校生800円
会期:2019年10月30日(水)~11月10日(日)
会場:京都府 京都タカシマヤ7階グランドホール
会期:2020年1月下旬より
会場:長野県 ながの東急百貨店
会期:2020年3月14日(土)~5月10日(日)
会場:佐賀県 佐賀県立美術館
※以後、全国巡回を予定。
展示作家・作品
彩花みん「赤ずきんチャチャ」
池野恋「ときめきトゥナイト」
一条ゆかり「有閑倶楽部」
岡田あ~みん「ルナティック雑技団」
小花美穂「こどものおもちゃ」
さくらももこ「ちびまる子ちゃん」
椎名あゆみ「ベイビィ★LOVE」「あなたとスキャンダル」
柊あおい「星の瞳のシルエット」「銀色のハーモニー」「耳をすませば」
水沢めぐみ「姫ちゃんのリボン」
矢沢あい「天使なんかじゃない」「ご近所物語」
吉住渉「ママレード・ボーイ」「ハンサムな彼女」